2013年、「風立ちぬ」を制作した宮崎駿監督。発表後に引退宣言。しかし、それは今に始まった事ではなく、大作を発表後には、何度も引退宣言をしています。
そんな毎回の引退宣言をフジテレビのワイドナショーがまとめて紹介していました。内容を見ると「ボジョレーヌーボー」みたいだと思ったのですが、それがなんと誤報だったのです。
まずはジブリのホームページにある引退撤回宣言をご覧ください。
STUDIO GHIBRI ホームページ
理由はなんにせよ、私たちファンの期待に応えていただきありがとうございます。また再び、新しい宮崎作品に触れられる事をうれしく思います。
「苦手なCG技術にも野心的に向き合った」、「自分自身の終焉に関してより深く考えるようになった」、「年齢的には今度こそ最後」
一体どんな作品になるんでしょうか。とても楽しみです。
フジテレビワイドナショーで紹介された宮崎監督の引退宣言集が、ボジョレーヌーボーだと思ったら、誤報だった!
引退を撤回し、新たな作品に意欲を燃やす宮崎監督。過去に度々引退宣言をしてきたのは皆さんご存知の通りです。
そんな中、フジテレビのワイドナショーで放送された、今までの引退宣言を集めたというフリップ。以下、フジテレビワイドナショーによりますと、
- 1986 天空の城ラピュタ⇒「人生で最高に引退したい気分」
- 1992 紅の豚⇒「アニメはもうおしまい」
- 1997 もののけ姫⇒「100年に一度の決意。これを最後に引退」
- 2001 千と千尋の神隠し⇒「引退してシニアジブリを立ち上げる」
- 2004 ハウルの動く城⇒「ここ数年で最高の辞め時」
- 2008 崖の上のポニョ⇒「体力的にも本作が最後の長編になるだろう」
- 2013 風立ちぬ⇒「出来は上々で申し分のない引退のチャンス」
しかしこの内容は、宮崎監督本人の発言ではなかったことが発覚。ネット上の人が考えたいわゆる「ネタ」だったようです。
その後指摘を受けたフジテレビはあわてて謝罪しました。
しかし、この宣言何かに似ていると思ったのは私だけではないはずです。
そう。ボジョレーヌーボーの「あれ」と似ています。ボジョレーヌーボーの、その年の出来に関するキャッチコピーと似ています。
ネット上に落ちている情報を見てみますと、
- 1995年:ここ数年で一番出来が良い
- 1996年:10年に1度の逸品
- 1997年:1976年以来の品質
- 1998年:10年に1度の当たり年
- 1999年:品質は昨年より良い
- 2000年:出来は上々で申し分の無い仕上がり
- 2001年:ここ10年で最高
- 2002年:過去10年で最高と言われた2001年を上回る出来栄え
- 2003年:100年に1度の出来
- 2004年:香りが強く中々の出来栄え
- 2005年:ここ数年で最高
- 2006年:昨年同様良い出来栄え
- 2007年:柔らかく果実味が豊かで上質な味わい
- 2008年:豊かな果実味と程よい酸味が調和した味
- 2009年:50年に1度の出来
- 2010年:1950年以降最高の出来といわれた2009年と同等の出来
- 2011年:近年の当たり年である2009年に匹敵する出来
- 2012年:史上最悪の不作だが、ブドウの品質はよく熟すことができて健全
- 2013年:繊細でしっかりとした骨格。みずみずしさが感じられる素晴らしい品質
いくつかサイトを確認しましたが、同じ内容が書かれていました。
あくまでもネットに書かれていた情報なので合っているかどうかは不明ですが、宮崎監督の引退宣言とされるものと比べると、ほぼ同じものがいくつかあります。
- 1997「100年に一度の決意、これを最後に引退」=2003「100年に1度の出来」
- 2004「ここ数年で最高の辞め時」=2005「ここ数年で最高」
- 2013「出来は上々で申し分のない引退のチャンス」=2000「出来は上々で申し分のない仕上がり」
ほぼ同じです。フジテレビの番組スタッフは、これを見てネタだと気が付かなかったんでしょうか。
テレビ局には過去の映像ライブラリーがあるはずです。宮崎監督の会見映像も多分あるんじゃないかと思います。それを見て確認すればすぐにわかる事なのに。
そもそもネットからの情報をあたかも自分たちが調べたかのように紹介するとは。。。残念です。
ジブリの応募資格に凄い事が書かれている
さて、話をジブリに戻します。
宮崎駿新作長編アニメーション映画スタッフ(新人)募集
と書かれています。「新人」と書かれていますね。という事は新人募集なのでしょうか。また、応募資格には
「応募時にアニメーション業界で働いている方でも可」
と書かれています。アニメーション業界で働いている方でもという事は、働いてない人でもOKという事なんでしょうか。さらに、
「業務経験は問わない。6か月の研修期間を経て、一定のレベルに達した後に制作加わる新人育成を前提としている」
と書かれています。という事は全くの素人でもやる気があればOKという事ですか?スタジオジブリは宮崎監督最後の作品を、「才能発掘の場にしよう」とも考えているのかもしれません。
これは、アニメ業界を目指したいと思う学生などの未経験者や、今は別の仕事をしていても、今後アニメの職に就きたいと思っている方々には大きなチャンスです。巨匠と一緒に仕事ができ、巨匠の技を間近で見ることができるのです。さらに宮崎作品の歴史に名を残す作品のスタッフロールに、名前が載るわけです。
我こそはと思う方は是非応募してみてはいかがでしょうか。
因みに私も「背景美術」に若干興味がありますが、応募するだけしてみようかなぁ。絵描けませんけど。
コメント