Avidという会社をご存知ですか?ノンリニア編集機のパイオニア的存在で、中でもMediaComposerというソフトは、映画からテレビドラマ、ニュースなど、幅広いジャンルで使われている定番の編集ソフトです。私が最初にノンリニア編集を覚えたのもこのAvidMediaComposerでした。最初に覚えたという事もあって、今でもこれが一番使いやすいです。業界ではAvidが使える編集マンは、Avid使いと言われて、重宝されています。

私のかつて所属していた会社がMediaComposerを導入したのは今から約20年前。当時はMac本体とインターフェース、その他映像取り込み用のベーカムのデッキなどで、導入費用なんと、3000万円位掛かりました。そのMediaComposerが、なんと無料で使えるというではありませんか。早速ダウンロード、インストールしてみました。

環境はWindows10 ノートパソコン CPU Intel CORE i7 メモリー16G です。

 

 

ダウンロード後、フォルダーを展開でいきなり壁!

Avidのホームページ(こちら)から手続きします。途中から英語になり、いろいろ質問事項などがありましたがなんとかダウンロード。2G程のファイルがダウンロードされました。

その後圧縮された、ジッパーのマークがついているフォルダーを右クリックして「すべて展開」を選びます。

zipfile

すぐに解凍が始まりますが、ここで突然壁が!展開が途中で止まってしまいます。何度やっても同じ。

画面には「パスが長すぎます」というエラーメッセージ。調べてみると、どうやらダウンロード先のフォルダーがかなり下層にあり、そのまま展開しようとすると、パスが長くなりすぎて、止まっているようです。なので、フォルダーをデスクトップ上に移動し、すべて展開してみるとうまくいきました。10分くらいかかりました。

 

いよいよインストール。そして起動!ここにも壁が!

展開されたフォルダー内にあるインストーラーで、インストールは上手くいきました。

いよいよ起動!しかし、起動中にいろんなダイアログが現れます。

まずはAMAプラグインが旧バージョンなので、最新版のnablet_XAVC_XDCAM_AMA_Pluginをインストールしてくださいというような内容。(スクリーンショットを撮り忘れました)実は私、去年位までMediaComposerのフルバージョンを使っていました。サブスクリプション契約がキャンペーンで、1年間は月約4000円で使えたからです。しかしそれが満期を迎え、月約6000円になってしまったため、解約しました。ソフト本体はアンインストールしたのですが、プラグインだけ残っていたようです。

nablet_XAVC_XDCAM_AMA_Pluginでググると普通に出てきますので、ダウンロードしインストール。

さらに今度は、最新版のQuickTimeをインストールしてくださいと出てきます。

 

quicktimeyomikome

しかしQuickTimeの最新版は、2014年のVersion7.7.8が最新です。それから先のアップデートはナシ。脆弱性などセキュリティ関係が心配でしたが、これもインストールしました。(自己責任で行ってください)。そうしないとMP4などのファイルを読めませんので仕方なくです。

 

さぁ起動!フルバージョンと何ら変わらないインターフェース。これは期待できそう!

 

gamen

 

インターフェースはフルバージョンと何ら変わりません。ビデオトラックは4つまで。それ以上はフルバージョンにアップグレードせよとのダイアログが現れます。

 

videotruck4

 

これだけあれば十分です。私はビデオトラック4つ以上は使ったことありません。因みにオーディオトラックは8つまででしたが、これもこれ以上使った事ありません。普通に使う分には十分です。

しかし、最大の欠点がありました。それは!

 

AVCHDが読めない!。プロ用は読めるのに。

 

無料版なので、フルバージョンとの違いが必ずどこかにあります。先ほどのトラック数もそうです。エフェクトの数も少なくなっています。でも十分です。そこは問題ありません。十分使えます。無料ソフトなのに、これは凄いです。

しかし、一番残念なところがあります。

それは、対応する映像ファイル形式。

「多分読めないだろう」と、最初に読みこませたのはXDCAM.MXF。プロ用の映像ファイルなので、無理だろうと思ったら、なんと読めました!凄いです!。

下の画像はXDCAMProfessionalDiscから読み込んだ時の画像。

 

canreadMXF

おお!すごい!さらに、XAVCもXAVC-SもOK。XAVC形式の4K動画も読めました。但し4Kは、私のPCでは非力で、再生はカクカクして編集作業は出来ません。マシンスペックさえしっかりしていれば4Kもいけます。さらに、MP4も大丈夫!です。ただし、MP4はQuickTimeをインストールしていないと読めません。

しかし!

なんと、一番使うコーデック、AVCHDのファイルが読めません!!これは痛い!AVCHDは音声がDOLBY AC3になっているようで、DLBY AC3はフルバージョンしか対応していないとのダイアログが出ます。撮影時に設定できる機種なら、音声をDLBY AC3以外の設定にすれば読めるかもしれません。

 

dolbyac3non


タイトルツールが昔のまま!

もう一つダメな部分はタイトルツールです。今から20年前初めてMediaComposerに出会ったと書きましたが、その時と全く同じタイトルツールが付属しています。「懐かしいなぁ~」と、思い出に浸ってる場合じゃありません。これだと20年前の、ダサいタイトルしか作れません。

フルバージョンにはNewBlueTitlerProが付属しており、MediaComposerとシームレスに連携、こちらはカッコいいタイトルを作ることができます。

ただ、工夫すれば作れます。それは、Photoshopなどでカッコいいタイトルを作り、タイムラインに乗せる方法ですが、手間がかかり生産性が大きく損なわれます。

 

とはいえ、編集機能はフルバージョンと同じ!さすがは老舗、使いやすさはピカ一。フルバージョンのAVID使いになる前に、じっくり練習できますし、この使いやすさを覚えたら、もう他には戻れないと思います。