イクラが高騰!、なぜ?どうなる「おせち」。業者さんに聞いてみた。

時事ネタ

 もうすぐお正月。おせち料理の予約は早いほうがおトク!。もう予約済み!という方もたくさんいらっしゃると思います。

 しかし、ここへ来て不安なニュースが飛び込んできました。

「イクラが高騰」

 イクラはおせちには欠かせない食材。これが高騰とは一体どういう事なんでしょうか。

すでに10年程前からイクラの取引高は減り、価格も上がり続けている。

 調べてみると確かにイクラの取引量、平均価格共に上がっています。

 東京中央卸売市場のHPから市場取引情報を見ると(築地市場)

  平均価格 取引総量
平成18年度 3019円/㌔ 2,965,731kg
平成23年度 4334円/㌔ 1,932,801kg
平成28年度 5017円/㌔ 1,585,468kg
今年(平成29年)8月まで 5737円/㌔ (8月までの総量)772,738kg

 平均価格を平成18年度と5年後の平成23年度を比べると、約1300円の上昇。更に5年後の平成28年度には、5000円 /㌔の大台を突破。そして平成29年度のデータを見てみると、4月の平均価格が6042円/㌔。平成18年度の平均価格と比べると、なんと約2倍の高値となっています。

 原因はサケの不漁により、取引総量が減っているため。

 上の表を見ても一目瞭然。平成18年度と28年度の取引総量を比べると、約半分の取引量になっています。

 原因は一体何なのか。「海水温の影響により、サケの回遊に異変があったから」という説がささやかれていますが、詳しい理由はまだわかっていません。

 とは言え、お正月は必ず来ます。そしてそこにはおせちが並んでいます。

 この価格高騰が、おせち業者にどんな影響を与えているのでしょうか。

イクラの高騰による影響ついて、おせち業者に聞いてみた。

業界大手、株式会社紀文食品

 

 練り物を得意とする「紀文」。CMでもお馴染みの老舗です。

 イクラ高騰による影響はないのか、担当者に聞いてみると、以下の回答をいただきました。(要旨)

 原料の高騰は例年悩ましい課題ではありますが、イクラなど、高騰している素材を減らす事はありません。お重詰は今まで通りの品質を保つように努力します。

 との事です。つまり、企業努力で質を保つという事ですね。

 紀文のおせちは冷蔵でお届けするので解凍の手間なし。ディズニーやハローキティのおせちなど、バラエティ豊かな「おせち」が人気です。

 さらに早めのご注文でおトク!だそうです。

お子さまも喜ぶディズニーおせち!2018年のお正月を楽しく迎えよう♪

カニが別盛り!超豪華「虎ノ門市場」

Tranomonnichiba

写真をご覧ください。超豪華おせちです。カニが目立っています!

 虎ノ門市場が提供するおせちは、カニやホタテ、エビがなんと別盛りになっています。毎年大好評ということですが「カニも高騰」しているそうなので、影響がないわけはありません。

 しかし、担当者に聞いてみると、

 「ズワイガニ、ホタテ、エビが別添になっている海鮮おせちシリーズは例年大好評ですが、目玉商品として、食材が高騰しても、しっかりと付けさせて頂きます!」と、とても頼もしいお答え。

 さらに、中身は豪華なまま、サイズを小さくした1万円の新作おせちなどもあり、こちらも高騰による中身の変更などはないとの事です。

TVで話題の虎ノ門市場おせち。早割最大3,000円引きで9,800円から

 

熊本復興、馬刺しのおせち

 珍しい馬刺しがメインのおせち。

Osusowakemura

 イクラ、カニが高騰の今、その代わりとして馬刺しのおせちはいかがでしょうか。

 ただ、よく見るとイクラもカニもしっかりと入っています。原料高騰で価格などに影響はないのでしょうか。担当者に聞いてみました。

 こちらでも、「熊本復興おせちに関しては価格や使用する食材に関して変わることはありません

との事でした。

 しかも、購入で1セットにつき1000円を熊本復興支援のために寄付できるという事です。いつもと違ったおせちに、さらに寄付までできる。新年を迎えるにあたり、復興祈願のおせちはいかがでしょうか。

熊本復興おせち

このように、各社の企業努力で価格高騰にもかかわらず、内容、販売価格共に変わりはないという事です。

ありがたいですね。

 

年々減るサケの漁獲高。ニシンの二の舞いに?。

 昔は北海道ではニシンが大量に獲れたそうです。北海道の港は、出稼ぎの人々で賑わい、街は活気にあふれていました。有名なソーラン節も盛んなニシン漁を唄った民謡だそうで、当時の北海道の水産業は、ニシンに支えられていたのです。

 しかし、その後漁獲量は減っていきました。そして1957年、ついにニシンは獲れなくなりました。北海道からニシンがいなくなってしまったのです。

 その状況を唄った昭和50年代のヒット曲、石狩挽歌。

海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると
赤い筒袖(つっぽ)の やん衆がさわぐ
雪に埋もれた 番屋の隅で
わたしゃ夜通し 飯を炊く
あれからニシンは どこへ行ったやら
破れた網は 問(と)い刺し網か
今じゃ浜辺で オンボロロ
オンボロボロロー
沖を通るは 笠戸丸(かさとまる)
わたしゃ涙で ニシン曇りの 空を見る

燃えろ篝火 朝里(あさり)の浜に
海は銀色 ニシンの色よ
ソーラン節で 頬そめながら
わたしゃ大漁の 網を曳く
あれからニシンは どこへ行ったやら
オタモイ岬の ニシン御殿も
今じゃさびれて オンボロロ
オンボロボロロー
かわらぬものは 古代文字
わたしゃ涙で 娘ざかりの 夢を見る

(作詞 なかにし礼) 

 ニシンが減って、廃れていき、最後にはオンボロロー。そんなことを思いながら、この歌詞を読むと、とても切なくなりますね。

 年々減少していくサケの漁獲高に、かつてのニシンの状況を重ねてしまいそうですが、そうならないように、温暖化防止に、微力ながら努めたいと思います。

 

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